2008/02/08

みんなのもの

Palermoへ。ブエノスアイレス一の‘オシャレ’エリアらしいけど、中心エリアは小さく、道を数本離れると店はまばらになる。とは言っても金曜、メインスクエアにはレストランが何軒もあってたくさんの人が屋外テーブルでビールを飲んだりおしゃべりをしたりしている。この、店からあふれ出ても飲む人々の光景はちょっとロンドンに似ている。

メインスクエアって書いたけど、実は交差点がround about になっているだけで、その中央がメインスクエア、それを迂回する道に沿ってレストランがあるというだけのこと。でもこういう小さな道路の変化が生み出す空間というのは、地図で見たり、機能や効率を優先して計画したりするのより実はずっと大きなインパクトがあると思う。ここはどうやってできたんだろう。一度しっかり碁盤目状にデザインされた道を後から変えるのはむずかしい。あとでもっと大きな公園や広場を見て思ったんだけど、昔は土地というのはみんなのもので、そこにだんだんいろいろな物が建てられ、土地が分けられ、一度小さくなってしまった土地をもとのサイズに戻すのは難しい。たまに高速道路や空港の拡張に伴って強制立ち退き、みたいな事を聞くけど、それだって大変な労力と葛藤の結果。だから国立公園とか海とか、近所の小さな公園とかって大切にしないといけないよねー。みんなが維持していかないと、いつか誰のものでもなくなって、そうするといつか誰かの物になっちゃうんだぞ。


真ん中の小さな緑の点が今回の話題の’メインスクエア’です

0 件のコメント: