ゴールの度にあまりに地元チームが盛り上がるので「帰りは勝った方が安全なのか負けた方が安全なのか」聞いたら「断然勝った方が安全」との事でした。無事ロスタイムのゴールにより地元チームが勝利し、革命のような盛り上がりの中サッカー場を安全に退場しました。こんなに一つの感情を共有して行進する人々に混じったのは高校の体育祭以来かも。
2008/04/09
2008/02/22
見える、という事
電車のホームで盲目の人とすれ違った。盲目の人はいつもしっかり前を向いている。次に見かけた時はギターを持ってたから「盲目じゃないんだ」と自分の中で訂正。出発後その人が車両に入ってきてギターを弾き始めた。そうか、目が見えなくてもギターは弾けるもんね。彼の歌は鉄板だらけの車両にいい感じにエコーし、適当に見過ごしていた外の風景も何か大切な一場面のように見えてくる。歌が終わってみんなが彼の差し出す空き缶に小銭を入れ始めた。私は2ペソ札二枚を通路側のボーに渡した。ボーが空き缶にそれを落とすと「ストッ」とほとんど音もなく、彼の手にも限りなく無に近い重量のそれが落ちた。彼はボーが何かを入れる気配には気づいてたけど、その「ストッ」の瞬間「エッ?」と戸惑ったのが分かった。そうか、目が見えないから小銭のチャリンは分かるけどお札じゃ入ったのかどうか分かんないし、他の人の何倍もあげたのに彼はこれが本当にお札で、いくらなのかも分からないのか。小銭を沢山渡した方が良かったね。
以前聞いた話で、盲目の人が大人になってから(手術で)初めて目が見えるようになったんだって。その人がスープを飲んでいる時「中に動くものがある」と言うんだけど実際は何もない。「何か鉄のような動くもの」。それは天井からぶらさがっているファンがスープの中に映ってただけだったんだって。目が見えないというのは本当に想像するのが不可能だ。
2008/02/21
スパイ
仕事会議3回目。1回目は家のジャッキに電話2台つなげてみたけど音が小さくなっちゃって不採用。2回目(先週)はSkypeを使ってみたけど音が反響しちゃって不評。という事で今週はBoは家から、私は近所の公衆電話から会議に参加。普通の公衆電話だと屋外だからうるさい上に立ったままなので、ブースに入って後払い方式の電話サービスセンターへ。ノートを置けるカウンターもあるし、即興オフィスです。音もいいし他の参加者は私がこんな小部屋から電話してるとは想像もつかないでしょう。大通りを避けて選んだ場所だったけどやっぱり街は何があるか分からない。突如ものすごい音のパトカー、救急車が通りすぎる。しかもラッシュ時だからかなかなかいなくなってくれない。一生懸命電話口をふさいだけどやっぱりばれたらしい。「革命でも起こってるのか?」と建築家が言う。「前から思ってたけどやっぱり君たち二人はCIAのスパイなんじゃないのか?」えぇぇー?確かに特にBoは去年出張が多くて(韓国、イギリス、オランダ、ポーランド、モロッコ、スペイン等)いろんな所から電話会議に参加してるけどさ、そう来るとはね、、、ばれましたか。
左:オフィスデスク
右:オフィスからの風景。おじいちゃんが孫にアイスを買っている。